「怖い」は身の危険や得体の知れなさへの反応です。感情語をそのまま使うより、身体の強張りや行動の変化に描き直すと、静かな恐怖も強い恐怖も自然に伝わります。
背筋を、冷たいものが伝った。
恐怖を体温の変化として描く定番表現。理屈より先に体が反応する様を伝える。
足が、その場から動かなくなった。
恐怖で体が硬直する様子を、動作の停止として描く。
闇の奥に、何かがいる気がしてならなかった。
確証のない不安を思考のまま流し込み、じわりと迫る恐れを描く。
静まり返った部屋が、やけに息苦しかった。
静けさそのものを圧迫感として描き、恐怖の気配を場に預ける。
心臓が、喉から飛び出しそうだった。
動悸の強さを大げさに言い切り、恐怖の切迫感を伝える。