「体言止め」の例文集
文末を名詞で止めて、余韻と余白を残す技法。動詞で締めないぶん、時間が止まったような静けさが生まれます。連続させず、印象づけたい一文に。
辞書に収録した83語から、この技法を使った83の言い換えを集めました。
口元からこぼれる、笑み。
喜び7語
気づけば、涙が出るほどの笑い。
文末を名詞で止め、余韻の中に楽しさの強度を残す。
これ以上望まない、という静かな充足。
文末を名詞で止め、欲のない満足感を余韻として残す。
抑えきれない、口元のゆるみ。
文末を名詞で止め、隠しきれない高揚感を余韻に残す。
言葉にならないほどの、この温かさ。
感激の大きさを体言止めで留め、余韻として残す。
理由もなく、頬に浮かぶ笑み。
文末を名詞で止め、抑えきれない高揚感を余韻に残す。
ただそれだけで、十分だと思える瞬間。
文末を名詞で止め、静かな満足感を余韻として残す。
何も曇っていない、澄んだ気持ち。
文末を名詞で止め、晴れやかさの余韻を残す。
怒り5語
うまく言葉にできない、この苛立ち。
文末を名詞で止め、形にしづらい不快感の余韻を残す。
もう限界に近づいた、その我慢。
限界に近づく我慢の状態を体言止めで留める。
消えることのない、この冷たい感情。
時間が経っても消えない憎しみを体言止めで留める。
地味に引っかかる、あの言い方。
些細な引っかかりを体言止めで留める。
納得できない、その言い分。
承服できない相手の言い分を体言止めで切り取る。
哀しみ9語
誰かの気配だけを、探していた夜。
文末を名詞で止め、満たされない探し物のような余韻を残す。
積み上げてきたものの、行方。
文末を名詞で止め、消えていくものへの虚しさを余韻に残す。
誰の声も届かない、この静けさ。
誰もいない寂しさを体言止めで留める。
どうにも抑えられない、この痛み。
抑えきれない痛みを体言止めで留める。
立ち上がる気力さえ湧かない、この重さ。
文末を名詞で止め、打ちひしがれた状態の余韻を残す。
拭っても拭っても、止まらない涙。
止まらない涙そのものを体言止めで留める。
何をしても埋まらない、この欠落。
文末を名詞で止め、消えない喪失感の余韻を残す。
同じ場所にいるのに、届かない声。
物理的な近さと心理的な遠さの矛盾を体言止めで留める。
少しずつ短くなっていく、日の名残。
季節の推移を体言止めで留め、説明せずに哀愁だけを残す。
恋・愛6語
理由もなく速くなる、この鼓動。
高鳴る鼓動そのものを体言止めで切り取る。
スマホの画面を、また開いてしまう癖。
文末を名詞で止め、無意識の行動に恋しさをにじませる。
ただ見ているだけで満ちていく、この気持ち。
見ているだけで満たされる感覚を体言止めで留める。
説明のつかない、この引力。
文末を名詞で止め、理屈を超えた惹かれ方を余韻に残す。
後戻りのできない、あの一瞬。
文末を名詞で止め、決定的な瞬間の余韻を残す。
偶然では片付けられない、この巡り合わせ。
偶然を超えた必然感を体言止めで余韻として残す。
恐れ・不安2語
理由の分からない、この胸のざわめき。
根拠のない不安を体言止めで止め、余韻として残す。
隠しきれない、声の震え。
声の震えという反応だけを体言止めで切り取る。
静けさ・余韻10語
笑い話の後に残る、少しの寂しさ。
楽しい時間の余韻に混じる寂しさを体言止めで示す。
あの頃のままの、変わらない匂い。
記憶を呼び起こす匂いを体言止めで留める。
振り返るたびに、少しずつ遠くなる背中。
文末を名詞で止め、離れていく様子に未練の余韻を重ねる。
答えの出ない問いを、繰り返す時間。
文末を名詞で止め、思索の堂々巡りを余韻として残す。
動く気にもなれない、ただの静止。
文末を名詞で止め、動けない静けさの余韻を残す。
ようやく訪れた、波のない時間。
文末を名詞で止め、静けさの訪れを余韻として残す。
音のない世界に、ただ浸る時間。
文末を名詞で止め、静寂に浸る時間の余韻を残す。
誰にも邪魔されない、ただそれだけの時間。
文末を名詞で止め、求めていた静けさの余韻を残す。
気づけば、随分と経っていた時間。
文末を名詞で止め、我に返った瞬間の余韻を残す。
誰に向けるでもない、ひとりごと。
文末を名詞で止め、独り言の余韻を残す。
驚き7語
二の句が継げない、その一瞬。
文末を名詞で止め、言葉を失った瞬間の余韻を残す。
戻ってこない、焦点の合わない目。
視線が定まらない様子を体言止めで切り取り、放心状態を描く。
何度も確かめたくなる、この現実。
現実への疑いを体言止めで止め、余韻として残す。
とっさに出てこない、次の言葉。
文末を名詞で止め、戸惑いの余韻を残す。
続かない、その先の言葉。
言葉が途切れた状態を体言止めで止め、絶句の余韻を残す。
喉の奥で止まった、次の言葉。
発する予定だった言葉ごと止まる様子を体言止めで示す。
言葉を失うほどの、まさかの出来事。
文末を名詞で止め、驚きの余韻を残す。
羞恥・気まずさ7語
穴があったら入りたい、その一心。
文末を名詞で止め、逃げ出したい衝動の余韻を残す。
続かない、途切れがちな会話。
会話が続かない様子を体言止めで留める。
誰とも目を合わせられない、その時間。
文末を名詞で止め、逃げ場のない気まずさの余韻を残す。
隠しきれない、頬の熱さ。
抑えきれない頬の熱を体言止めで切り取る。
音も立てず、そのままいなくなってしまいたい願い。
文末を名詞で止め、存在を消したい願いの余韻を残す。
ちょっとした、くすぐったさ。
文末を名詞で止め、軽い気恥ずかしさの余韻を残す。
終わってほしい、そう願うだけの時間。
早く終わってほしい心境を体言止めで留める。
決意・覚悟7語
深く息を吸って、静かに固めた覚悟。
文末を名詞で止め、静かな決意の重みを余韻として残す。
もう迷わない、そう決めた瞬間。
決意の瞬間そのものを体言止めで切り取る。
もう一度、立ち上がるだけの理由。
文末を名詞で止め、奮起の核にあるものを余韻として示す。
振り返らない、と決めた一歩。
文末を名詞で止め、退路を断つ覚悟を余韻として残す。
誰にも言わない、自分だけの約束。
文末を名詞で止め、静かな誓いの重みを余韻に残す。
誰に笑われても、揺るがない目標。
文末を名詞で止め、確固たる志の重みを余韻として残す。
もう戻れない、その一択だけの道。
選択肢が一つしか残らない状況を体言止めで示す。
安堵9語
ようやく緩んだ、こわばっていた肩。
緊張が解けた様子を体言止めで切り取る。
口からこぼれた、小さなため息。
文末を名詞で止め、安堵の吐息を余韻として残す。
肩の荷が、少しだけ軽くなった実感。
文末を名詞で止め、軽減された不安の余韻を残す。
ようやく取り戻せた、いつもの呼吸。
呼吸のリズムが戻る様子を体言止めで示す。
何とか、間に合った安堵。
案じていたことが杞憂に終わった安堵を体言止めで残す。
ようやく戻ってきた、穏やかな呼吸。
文末を名詞で止め、安らぎの訪れを余韻として残す。
ようやく下ろすことのできた、長年の重荷。
文末を名詞で止め、長く抱えた荷が下りる安堵の余韻を残す。
肩の力を抜いて話せる、この安心感。
文末を名詞で止め、気楽さの余韻を残す。
何も言わなくても分かってもらえる、この人の隣。
説明を要しない信頼関係そのものを体言止めで描く。
嫌悪・軽蔑4語
喉の奥に残る、苦い違和感。
文末を名詞で止め、拭えない不快感を余韻として残す。
肩をすくめるしかない、その状況。
文末を名詞で止め、あきらめ混じりの反応を余韻として残す。
取り合う気にもならない、その一瞥。
一瞥だけで済ませる冷淡さを体言止めで切り取る。
以前とはもう違う、その距離感。
関係の変化そのものを体言止めで止め、冷めた空気を残す。
罪悪感・後悔10語
うつむいたまま、動けなくなった数秒。
文末を名詞で止め、いたたまれなさの余韻を残す。
情けなくて、笑うしかない自分。
情けなさに乾いた笑いしか出ない状態を体言止めで残す。
心の隅に、小さく居座り続ける違和感。
文末を名詞で止め、消えない後ろめたさを余韻として残す。
顔を上げられない、その理由。
文末を名詞で止め、恥じ入る気持ちの余韻を残す。
拭い切れない、小さな申し訳なさ。
消えない後ろめたさを体言止めで留める。
誰にも押し付けられない、自分だけの重さ。
文末を名詞で止め、責任の孤独な重みを余韻として残す。
抜け出せない、堂々巡りの自責。
文末を名詞で止め、終わらない自己嫌悪の重さを余韻として残す。
誰に許されても、消えることのない、この感覚。
文末を名詞で止め、自分を許せない苦しさの余韻を残す。
静かに突きつけられた、この事実。
文末を名詞で止め、不可逆性を受け止める重さを余韻として残す。
許されるためではない、自分のための償い。
文末を名詞で止め、償いの動機の複雑さを余韻として残す。